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ウミガメのスープっぽい問題:奇妙な乗客

ツイッターで先日「ウミガメのスープっぽい問題」と題してクイズを出題しました。

「ウミガメのスープ」とは推理クイズの一種です。
出題者はまず「一見、筋の通らない不思議なシチュエーション」を提示します。
それに対して解答者は、基本的にYESかNOで答えられる質問を出題者にして真相に迫っていきます。
解答者が真相にたどり着いたら、出題者はそのシチュエーションの詳細を説明して解説をします。
ちなみに「ウミガメのスープ」という名前は、この形式の出題で有名な問題のシチュエーションを一言で表したものです。興味のある方は調べてみてくださいね。


さて、それでは問題です。あなたは真相を解き明かすことができるでしょうか?



「奇妙な乗客」
電車に乗っていて急ブレーキが掛かると、僕は前につんのめるけど友人のA君は後ろによろめく。
二人とも進行方向を向いていた。つまり体が持って行かれた方向が180度違ったのだ。
なぜ?



↓ 答えと解説はこちら
すぐに見えないようにしてます。スクロールして下さいね。













































答えと解説をいきなり書いても面白くないので、ツイッターでの出題時にみなさんからリプライいただいた質問を元にして徐々に真相に近づいていきたいと思います。(質問は改変してあります)



・電車はとんでもなく長かった?
・電車は超高速で走っていた?

いずれも NO です。
この問題において電車には特別なことはありません。一般的な電車のイメージでOKです。




・僕とA君は別々の電車に乗っていた?
・僕とA君は電車の先頭と最後尾に分かれていた?
・A君は電車の屋根の上に乗っていた?

いずれも NO です。
文章の素直な解釈通り、僕とA君は同じ電車の車内に乗っています。二人の距離は1メートルも離れていません。つまり、乗っている場所によって何か受ける力が違ったということもありません。




・A君は僕に肩車されていた?
・A君は僕が倒れた拍子に引っ張られた?
・A君は足に車輪が付いていた?
・A君はつり革にぶら下がっていた?
・A君はジャンプしていた?
・A君のすぐ前には壁があった?
・A君は運転手で前に体重をかけていた?

いずれも NO です。
そのような不自然なことはありませんでした。A君はいつものように普通に乗客として電車に乗り、いつもこのような逆によろめく状態になります。




段々と状況が絞られてきました。この不思議な光景は何が原因なんでしょう?



・この出来事が起こったのは地球上?

YES です。重力やその他の環境は地球を想定しています。




・この出来事は、実際に地球で起きる?

NO! いい質問です!舞台は地球ですが、シチュエーションはフィクションになります。




・僕とA君は二人とも人間?

NO! いい質問です!「僕」は人間ですが「A君」は人間(地球人)ではありません。
この問題の世界観はSFになります。A君はSF世界での生物ということになります。




さあ世界観も明らかになり、不思議な光景の発生源がA君自身にあるというところまできました。真相まであと少しです。

ここから一気に真相に迫りますので、少し間を開けます。













































・A君は車内を飛んでいた?

NO です。飛んでいたとしても、慣性の法則により前につんのめります。




・A君は地球人が立つように車内に普通に立っていた?

NO! いい質問です!A君の状態は「立っている」と表現できますが、その姿は明らかに地球人とは異なります。




・A君が後ろによろめいたのは物理的な力によるもの?

YES! いい質問です!この問題はA君に働いた物理法則を問う問題です!




次の質問でほぼ真相が明らかになってしまいます。もう答えは分かりましたか?

真相はいかに!













































・A君は軽かった?

YES! いい質問です!A君は地球人の常識では考えられないほど軽い存在でした!




・A君は空気よりも軽かった?

YES! YES! A君は地球外生命体で空気より軽い「ガス型宇宙人」でした!そうすると、A君が立っていた場所は?




・A君は天井に逆さまに立っていた?

YES! YES! YES! そうです!A君は天井に逆さまに立っていたのです!このような状態でA君に働く特殊な物理法則とは?




・電車が急ブレーキをかけたとき慣性の法則の力が発生し、前に進もうとする空気に押されて空気より軽いA君は後ろによろめいた?

That's right! その通りです!




A君は地球外生命体で空気より軽い「ガス型宇宙人」でした。そのため電車では天井に逆さまに立っていました。
急ブレーキが掛かると慣性の法則で空気が前に押し寄せ、A君には空気より少ない慣性の力しか働かないので空気に押されるように後ろによろめきます。



慣性の法則に対する知識が少し必要な問題でした。
この問題の発想の元はヘリウム入りの浮かぶ風船を使っての実験です。この問題のように急ブレーキ時には風船が後ろに動く様子が観察できるそうです。興味のある方は試してみてくださいね!



A君を「何か物体」として出題すると単なる物理の問題になってしまうので、一ひねり加えました。
シチュエーションに日常の風景をかぶせ、ガス型宇宙人を出すという設定にしました。A君をガス型宇宙人とすることで「天井に立っている」という面白い場面ができ、問題の完成となりました。
問題文は日常系でありながら、話はSFに飛びガス型宇宙人が登場し、ハチャメチャそうでありながら物理で締めるという、ジェットコースターのような問題になりました。



楽しんでいただけたでしょうか?


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